展望
保護者の多様なニーズにこたえるベビーシッター事業からスタートした株式会社マイスタイル。利用者が出産や子育てで、夢をあきらめることなく自分らしく生きていけるように。また、保育サービスを提供するスタッフも、それぞれ自分らしく仕事と人生を両立できるように、という強い使命のもと、保育事業を展開しています。岡山県を中心に、様々な保育施設を運営する中で、「お客さまのために」 「みんなの笑顔のために」という思いから、徹底したお客さま目線の保育サービスを提供し、子どもたちが楽しく過ごすことができ、保護者にとって安心して預けられるパートナーとして存在する、そんな保育園づくりを心がけています。そんな利用者目線でのサービスが評価され、口コミで広がり、企業からも求められて、企業主導型保育園を設立するなど、様々な形態・規模の保育施設をこの数年で展開・拡大しています。その到達点の一つとして、2021年4月、岡山市北区白石にて、大規模な認可保育園を開園いたします。
マイスタイルが最終目標としているのは、岡山の出生率低下に歯止めをかけること。保育園を利用する際の選択肢を増やすことで、岡山が子育てしやすい環境になれば、待機児童も減少し、また、これから結婚する人も将来安心して子どもを産むことができる。さらに、岡山が子育てしやすい街と認識されれば、他県から移住する人も増えるかもしれません。今後の少子化を憂うことなく、希望の持てる社会にするために全社一丸となって貢献したいと考えています。




企業体制

株式会社が運営する保育園ならではの強み
マイスタイルは創業以来、多様なニーズに徹底的にこたえる保育事業を展開し、近年、飛躍的な成長を遂げてきました。保育園数も従業員数も増加の一途をたどり、2025年には、グループ全体の利益を10倍にすることを目標にしています。私たちの強みは、株式会社が運営する保育園であるということ。株式会社が保育園を運営すると聞くと、営利主義のようなイメージを持たれるかもしれませんがまったく違います。施設のサービスの質を向上させることが顧客やファンを増やし、その顧客のために従事するスタッフの働き方を改善し、集まる人材の教育を行い積極的に評価し、長く勤めてもらことができるのが、長く保育の運営実績を積んだ株式会社の私たちにしかできないことと考えています。
利用する側にとって最良だと思われる当社の保育施設ですが、まだ入園希望が多く、さらなる多店舗化が必要です。その機動力も株式会社ならではの強み。お客さまに満足していただいたサービスの対価を、保育施設の整備や新たな施設の開設、子どもが喜んでくれる保育用品の購入などのほか、保育士の給与待遇改善など、保育環境を充実させるために投資する。株式会社だからこそ実現できる保育施設運営の価値を追求しています。お客さまに喜んでいただけることを継続することが、結果として会社の継続につながる。それを事業活動によって示したいと考えています。
独自の制度で働き続ける意欲をサポートしています
近年、保育士不足が問題になっています。解決には保育士の確保も大事ですが、同様に大事なのが離職防止。新卒保育士の就職後1年以内の離職率は50~60%といわれています。子どもが好きで保育園に就職したものの、残業や持ち帰り仕事が多いなどの理由で挫折するケースがほとんど。そこで、マイスタイルでは、保育業界では当たり前だった持ち帰り仕事の見直しや、休憩時間の設定。また、それらの時間を勤務時間内に確保するために、システム導入やデジタル化だけでなく、園長会議や主任会議を通じて、改善策を現場が自主的に打ち立てています。また、女性保育士には、結婚・出産という一大転機もあります。
その時に長く勤めたいと思ってもらえる職場であるために、育休後の職場復帰に向けた様々な体制を整えています。「シスター制度」では、子育て経験者が出産・育児を行うスタッフの体調・メンタル面をサポート。また、社員が当社運営の保育園に子どもを預ける場合、月額保育料や食費を無料にする「従業員保育制度」も整備。働く意欲を全面的に支えています。こうした環境整備と同時に、いい職場であるためには人材育成も重要な鍵。人材育成も保育園の子どもたちを育てることも同じです。それぞれの適性を見ながら、個々の能力を引き出し、成長できるよう努めています。


自主性・連帯感がバランスよく機能する組織
マイスタイルでは、各保育園の自主性を尊重する一方、本社との連帯感、保育園同士の連帯感を強固にしています。その両方が絶妙のバランスで機能しているのが当社組織の強み。本社スタッフを交えた園長会議や主任会議を定期的に開催して、各保育園の情報を共有したり、問題点を見つけて改善策を提案したり、話し合うなどの体制を整えています。最近では、ある園長会議の席上、一人の園長から、インフルエンザの予防接種費を会社で補助してもらえないかとの提案があり、その後1週間で制度化しました。また、2019年、岡山武道館で開催した初めての4園合同運動会は、園長と社員の発案によって実現したもの。
小規模の園単位ではなかなかできなかったことですが、複数の保育園を運営する組織のメリットが存分に活かされました。子どもたちにも、普段と違う交流が生まれたほか、保護者の方にも、どういう人が園を経営しているのがお披露目する良い機会となりました。 「新しいこと、楽しいことをやってみよう」 「こんなことをやったらどうだろう」 と、スタッフが、それぞれの立場から思いを伝えながら、同じ目標を共有して保育事業を進められる。そういう組織体制を築いています。